現環境のデッキランク
こんにちは。
今回は現環境でメジャーなタイプとなっているデッキの強さの指針を「Tier」では無い別の形でランク付けしようと思います。
※あくまで有識者達の意見や自分で使った時の使用感、対面有利不利を参考にしたものであり、絶対的なものではありません。
単なる目安として見ていただければと思います。
今回はデッキの強さの基準を「S+・S・A+・A・B」の5段階で表記していきます。
ランクA+以下のデッキに関しては、数も多い関係で個々の説明は割愛させていただきます。
・ランクS+
【ハートオメガ】
【パラソルエレナ】
トークン生成クリーチャーを大量に採用し、マナの概念を無視した物量の暴力を活かすデッキ。
対策が非常に困難であり、対面によってはその理不尽な物量によって処理が間に合わず、ワンサイドゲームになってしまうことも。
前者はバーンマジックや「破壊神シヴァ=ドラゴン」を採用した攻撃的な構築が多く、後者は光の壁を駆使した強固な守り、そして両者とも共通して窮地をひっくり返す「宿意の堕龍契士レーヴェン」を採用しており、まともな試合にならない事も多いです。
また、個々の性能が高いクリーチャーばかりなので、使用者のプレイングの練度が低くてもある程度の好戦績を残すことができます。もちろん、上級者が使えばその強さはさらに高まります。
俗に言う「雑に強い」部類に入るデッキ群とも呼べます。「絶対的に強い」というよりは、「相手していて理不尽さを感じてしまう」という面が強いと思われます。
ただし、オメガもエレナも【魔獣召喚マリウス】や【招集ブレスガメイラ】等に対してはやや脆いという弱みもあります。
エレナに関してはライフの低さが唯一の弱点とも言えますが、ハートオメガは基本的に5コスト帯以上のハートクリーチャーを多めに採用し、それ以外のスートを採用しづらい関係上、ある程度ライフをマナに変換していかないと小回りが効かない場合もあります。また、バーンマジックを採用している場合に手札にだぶついたり、欲しい時に引けない場合など。そして高ライフとはいえ防御力ゼロであることから、実数値以上に柔らかい事が弱点となります。
・ランクS
【扇動ゼータ】
【魔獣召喚マリウス】
まず両者に共通して言えるのは「雑な運用では勝てない」という点です。
ランクS+のデッキと比較してみると、この点が顕著に現れます。
【扇動ゼータ】はギア2扇動で盤面に蓋をし、有利状況を維持しながらリーサルまで運ぶデッキです。
mp5回復能力者にひたすら盤面除去だけを連打されたり、ハートオメガやパラソルエレナのようにトークンの物量で攻め込まれたりしない限りは、対面不利となる相手が少ないです。
特にアグロに対しては強く、ライフが30あるおかげてワンキルされにくく、1度盤面を取ってしまえばそのまま何もさせずに巻き返す事も可能です。
盤面を抑えるコントロールデッキとしては非常に完成度が高いのですが、先述したようにハートデッキにトークン連打されたり、レーヴェンを差して崩されるとmp差をつけれずに負けることも多く、基本的に相性は不利となります。
また、ギア1「捨て身の一撃」の多用によるライフロスも軽視できない難点です。
次に【魔獣召喚マリウス】ですが、こちらは去年末にパズドラRパック実装によって登場したアグロデッキであり、その完成度が非常に高く、多くの人が安定した高戦績を残してきているデッキです。
単なるアグロデッキとは異なる面として、ギア2魔獣召喚を繰り返す事によって攻めのタイミングをずらせる点がまずひとつ。
そして、トークンを絡めた火力が非常に高いにもかかわらずmp消費が少なく、その後に「逆神の熾天使ルシファー→黄金の林檎→追撃のバーンマジック」のコンボを挟む事で圧倒的な瞬間火力を叩き込むことが可能で、雑に殴ってきたアグロデッキ相手に、ノーダメージ状態から一気にワンキルまで持っていく事も不可能ではありません。
このデッキタイプも登場した当初は理不尽かつ絶対的な強さを持っていましたが、ギアとキーカードのコスト消費が上げられた事によって、より丁寧なプレイングが求められる位置に落ち着きました。
特に【扇動ゼータ】等の盤面封殺系デッキや、ギア封印効果の連投を苦手としており、1度盤面を取られてしまったら勝利するのは困難となるでしょう。
あくまでも攻めの手数の豊富さから見れる範囲が非常に広いというだけであり、アグロである以上、コントロール特化型デッキのように盤面を封殺する動きは得意というわけではありません。
・ランクA+
【召集ブレスガメイラ】
【ブラマジ怨嗟シキガミ】
【蘇生軸暗殺覚醒レオ】
【遠吠え物質ライザー】
【スピカライザー】
これらはランクSに1歩劣るもののスペック自体は高く、ランクS+・Sのデッキにも立ち回り次第では勝ちうる可能性のあるデッキです。
ただし立ち回りに繊細さが要求されたり、攻め時を間違えると劣勢に陥りやすいといった弱みも抱えています。
総じて、プレイングスキルや判断力が求められるデッキです。
・ランクA
【オーラガメイラ】
【トレハンナイト】
【恫喝暗殺レオ】
【五月雨カリン】
【豊穣リーリア】
【ファントムオメガ】
【ムーブスティールナイト】
【ビーストコンバットライザー】
【パワーバーストオメガ】
【スペードミル】
【ウィニー軸獣ルルナ】
これらのデッキは特徴を羅列していくと、
「リーサルが曖昧」
「デッキが綺麗に回らないとやりたい事ができない」
「墓地メタ等の明確な弱点がある」
「後攻時が致命的に弱い」
「特定の強ムーブを読まれて防がれると辛い」
などの弱点を抱えています。
スペック自体は高いものの、それらの弱点が大きく響いており、高ランクのデッキ相手に苦戦を強いられてしまうでしょう。
特にランクS+のデッキに対しては、対面しているだけで理不尽さを覚えてしまいます。
ただし、ハマった時に異様な強さを発揮するデッキも中には多く存在しており、構築次第では更なる伸び代も見込めます。
特筆すると、スペードミルはプレイング自体はシンプルで、A+にも匹敵する一定の強さを常に秘めているのですが、耐久値が高い能力者とは言えず、尖った部分も少なく、やってる事が似ているハートオメガや扇動ゼータにそのポジションを食われかけている現状です。
ただし、上記2種のデッキと比べて粘り強い戦い方は得意としています。
・ランクB
ルルナ ほのか
現環境においてのこの2者は、どのデッキタイプでも苦戦を強いられるでしょう。
特にルルナは明確な攻め手、封じ手を決めておかないとアグロ対面で瞬殺される可能性も高く、おすわり軸はステルスメタカードの増加、人型は相性の良いカードが少なくデッキビルドの時点で苦難を強いられます。
ほのかもギア2祈祷で綺麗にデッキを回せないと勝てず、マウント取りに失敗するとそのまま敗北へと繋がります。
総じて、どちらの能力者も高度かつ複雑なプレイングスキルを要求されます。
簡素な解説でしたが、今回はここまでとさせていただきます。